新型コロナウイルス感染症への今後の対応について(福岡県)<5月29日発表(6月1日以降の対応について)>
今月14日、本県に対する「緊急事態宣言」が解除されました。
これも、多くの県民、事業者の皆様のご理解とご協力、また、医療の最前線で奮闘いただいている医療関係者、
様々な現場で社会を支えていただいている皆様のご尽力によるものであり、改めて感謝いたします。
「緊急事態宣言」の解除以降の感染状況について見ると、落ち着いた状況を見せておりました。
このため、感染の再拡大防止と医療提供体制の確保を図りながら、
社会経済活動のレベルを徐々に引き上げていく時期が近づきつつあると考えていました。
しかしながら、4月30日から感染者数0が続いていた北九州市では、5月23日以降、
感染者が急増しており、特に、本日は26名の感染が判明し、この1週間で69名となりました。
そのうち27名が経路不明であり、専門家によると、市中にまん延している可能性も否定できないとされております。
本県では、再度感染が拡大する場合に備えて、医療提供体制確保の準備に入るための独自の指標(「福岡コロナ警報」を設定しており、この指標をもとに総合的に判断し、医療がひっ迫する恐れがある場合には、医療機関に対し、病床の準備等受入れ体制の整備を要請するとともに、県民、事業者の皆様がとるべき措置について検討を開始することとしています。この「福岡コロナ警報」に照らして、感染の現状を見ると、①感染者数(3日移動平均)は、
「緊急事態宣言」解除後の1週間は1人以下でしたが、北九州市での発生の増加により、直近は8人を超えており、
②経路不明者の割合も、直近1週間のうち5日間で50%以上となっています。
一方、③病床稼働率、④重症病床稼働率は、ともに直近1週間は1割以下となっています。
このように、現段階では、県全体で、医療提供体制の確保の準備に入るレベルには至っておらず、
医療提供体制も余力がある状態にあります。
しかしながら、今後の状況如何によっては、厳しい状況になることも予想されます。
このため、社会経済活動のレベルを徐々に引き上げながら、これまでの努力が水泡に帰すことがないよう、
この北九州市の感染の拡大が全県下に広がり、第2波となることを断固食い止める必要があります。
そこで、北九州市での感染状況についての詳細な分析を行い、現在行っている措置を見直し、
以下の措置をとることとします。
新型コロナウイルス感染症への今後の対応について(PDF)